本日発売の花時間新春一月号の旅の企画で編集者の方にお声をかけていただき、広島県の宮島・厳島神社とその対岸にある庭園の宿・石亭に旅に行きました。
詳しくは花時間をお手にとってぜひご覧くだされば何より嬉しく思いますが、石亭さんの素晴らしさをもう少し・・私の目線でもお伝えしたいと思います。
瀬戸内海の風の心地よさ、月の満ち欠け・・・
こんなにもススキの似合う場所もあるんですね。
庭先でライトアップされたススキの穂

夜の帳が下りて・・・
庭の美しい宿。

通されたお部屋はこちら。
全4室に檜の露天風呂と内風呂。
全室庭に面していて、そのままお庭にも出られるようになっています。

最初に出されたお菓子はおいしいアイスに蕨もち
器の形、お菓子の形・・・お月様ですね。
旅の疲れも一気に癒されてゆきます・・・

小引き出しを開けると、「月暦」はて?今宵は・・・

なにげなくマッチの小箱もかわいいですよ。

館内を案内されると随所に・・
お月様のすりガラスや

ウサギのランプなんかが足元にさりげなく・・

これは朝食をとる和室の大部屋に置いてあった屏風。もう・・素敵ですよ

ここは私の一番のお気に入りの部屋
「an_an」の2階

海の見渡せる大きな木のテーブルの上にはこんな小物が。

周りをきょろきょろ。見上げた先にもなんかかわいらしいガラスの瓶が・・

館内にはなんと62種ものいすがあるらしいのですが私のお気に入りのいすはこれ!
聞けば石亭さんのオリジナルデザイン。
あとで拝見させていただいたお部屋にも同じデザインで素材違いや色違い、
いろいろあってどれもこれも素敵だけれど、
私はこの色と素材が一番。

撮影隊が2階でお仕事しているその隙に
そのいすに座って、
部屋に置いてあったCDをかけて、
一人余韻にひたっていた私。

そのan_anへの小道の入り口に置かれていたかわいい下駄。

そのお部屋で亭主に見せていただいた
石亭オープン当時のロビーの写真。
置かれているのはイサムノグチ

庭にでてみましょうか?

庭を散策していて見つけたもの

何気なく置かれた作家物。

そのつたの絡まる外壁伝いにぐるり廻ると、
小さな扉が。そこは「凡々洞」 岩に囲まれたその小部屋で
シャンパンで乾杯!ゆっくり語り明かすなんていうのは?

ここは庭の離れた場所にたたずむ居中庵。
どこか古いお屋敷に迷い込んだような・・そんなスペース。
どうぞゆっくりとお寛ぎくださいませ。

その入り口の掛け花

棚上には画集なども・・・

ここは床下サロン。
庭を見渡せるそのパブリックスペースにはいろんないすが。
そして手に取れるところにインテリアの洋書なども・・・

そのいすに座って池やススキを眺めるもよし、
お酒など片手に語らうもよし・・

さて、ほかのお部屋は?
色々拝見させていただいてどの部屋にもそこにしっくりとなじんだいすやソファーが。
だから、寛げるのですね。
これ見よがしでない、そこに置かれてしっくりとなじむインテリア。

とくに気に入った二つの居場所

撮影中、編集者の方が部屋で見つけた亭主からのメッセージ。
これを見たときそれこそ胸がキュンとなるような思いが・・
宿を営む人の思い
外には見せられないいろんなご苦労がありながら
それでもさらりとこんな恋文を。
粋ですね・・・
こらえましたがね・・・涙ものでした。

宮島は精霊が宿って居るといいますが
確かですね。
厳かで美しい場所。


最後に海を見ながら皆でいただいたアナゴ飯弁当
忘れられませんね。

いい旅を本当にありがとうございました。